帰り道

引越してから、通勤電車に乗ってる片道25分、往復50分という時間が新たに生まれた。

引越した当初は慣れない通勤で寝てばかり、あるいは、スマホの画面を見てばかりだったが、これではいかん!と本を読むことにした。


不思議なもので、かっては電車で本を読むと、乗り物酔いでたちまち気分が悪くなっていたが、煙草をやめたことと、そうおうに人生という船に揺られたせいか、電車で本が読めるようになっていたのだ。36歳にして。

家人には、買い過ぎだと避難されているが、貴重な読書空間を手に入れたことで、ここ数週間はAmazonからほぼ数日置き本が届いている状態だ。

今日読み終えたこの本は、お世話になっている人生の先輩とも言える方から教えてもらったまま読まずじまいだった本。

世界中でベストセラーになり、知っている方にはいまさらな本であるかもしれないが、やはりベストセラーなうえ今日まで読み継がれているのも納得至極、襟を正して平伏したくなる一冊だった。

帯には「心理学者、強制収容所を体験する」とある。

1ページが1ページが、人類の宝のようなページなのだが、中でも強烈に私の心に残った一節を記す。

「そのとき、ある思いがわたしを貫いた。何人もの思想家がその生涯の果てにたどり着いた真実、何人もの詩人がうたいあげた真実が、生まれてはじめて骨身にしみたのだ。愛は人が人として到達できる究極にして最高のものだ、という真実。今わたしは、人間が詩や思想や信仰をつうじて表明すべきこととしてきた、究極にして最高のことの意味を会得した。愛により、愛のなかへ救われること!」

著者は、ナチスにより強制収容所に収容され、妻と家族を失った、オーストリアの精神分析医、V.E.フランクル。

これからもおりに触れて読み返す一冊に巡り会えたことに感謝。

夜と霧 新版
ヴィクトール・E・フランクル (著), 池田 香代子 (翻訳)



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34歳男子。ネザーランドドワーフと34歳女子と3人で同棲中。好きなモノは、タイ料理、カキピー(わさび味)、海外SF、ゾンビ映画、村上春樹、野宿、スパイ、自分。ブログは半径100メートル以内の出来事を忘れないようにメモっています。新卒で入ったB2B系広告会社の営業を皮切りに、Webライター、マーケッター見習い、Web広告屋、CRMマーケッターを経て、現在はダイレクトマーケティング・コンサルタントという肩書きのもと、とある通販コスメのECサイトを成功報酬モデルでプロデュース中。未知のビジネス課題をクライアントと一緒になって解決するお仕事が多いです。裏日本の豪雪、酷暑地帯出身。手先器用、口先不器用。新大阪在住。

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