観に来た映画よりも他の映画の予告編に涙するってどういことよ?

自分自身が歳をとったなと感じる瞬間がいくつかある。
そのうちの一つがオシャレ映画を見るのが年々苦痛になってきたということ。

昨日の金曜日の夜、レイトショーでレオナルド・ティカプリオ主演、バズ・ラーマン監督作の「華麗なるギャツビー」を観てきた。同日封切りのウィルス・スミス父子主演、Mナイト・シャマラン監督作の「アフターアース」を当初は観る予定だったが、パートナーの「華麗なるギャツビー」を観たいという声に負けてこちらを観ることに。しかもなぜか3D。

IMG_0330.jpg3D眼鏡ってスポーツ用サングラスに使えるかな?って思案中

振り返って見るとバズ・ラーマンはほとんどの作品を観ている。高校生の頃に話題となった「ロミオアンドジュリエット」、大学生の頃にはニコール・キッドマン主演の「ムーラン・ルージュ」(この作品はなんかの授業の課題でレポートを書いた記憶があるんで脳内再生できる)、ちょっと前には同じくニコール・キッドマン主演の「オーストラリア」(これは30分ぐらいで観るのを挫折した)。

そして今回の「華麗なるギャツビー」。僕は高校生の頃だったか、いつかは忘れたけど「華麗なるギャツビー」は原作を翻訳で読んだことがある。その時は訳のせいなのか話の筋のせいなのかよくわからないけど、みょうにぼやったとした内容の小説だなという印象を持った。傑作と誉れ高い作品(アメリカの高校では教科書に載るぐらい)と聞いていたので教養タスクの一貫として読んだけれども、僕には無理なタイプな小説でした。

今回映画で新ためて観てみると、「あれ?こんな話だったの?」というのが最初に感じた反応だ。ぼやっとしたあいまいな話が、映像になるとやはりクリアに伝わってくる。なので映画が進むのにあわせて「ふむふむああこうだったこうだった、あ、そうなんだ、こういうことだったんだ」というふうに自分の中の記憶の話をクリアに磨く作業を最初から最後までやっていた。

そういう作業を一方でやりながらも映画に夢中になれれば良かったが、そうでもないんだなこれが。あらすじをざっくりと言ってしまうと、主人公のディカプリオ(ギャッツビー)がすでに結婚してしまったかつての恋人をなんとか取り戻そうとする話(それを語り手のスパイダーマン、トビー・マグワイアの視点から振り返る話)なんだけど、これが僕には退屈でしょうがなかった。今回この映画を見て改めて思ったけどどうやらラブストーリーの映画は観るのしんどいみたいです、僕。

とはいえそこはバズ・ラーマン監督、ビジュアルのインパクトはとても強烈。ロミオアンドジュリエットやムーラン・ルージュの頃からまったく変わってない彼独特の色彩美が全編を通して貫かれているので、目で観て楽しめる要素はふんだんにある。ディカプリオのスーツ一つとってもそうだし、主人公達主な登場人物が一堂に会するアパートの真っ赤な部屋など、独特のバズ・ラーマン美を堪能できるシーンがたんまりとあった。

悪く言えば「ロミオアンドジュリエット」の頃から全然進歩してないし、同じ手法で違う話を撮っただけとも言えるかも。個性が確立しちゃってるんですね。現代劇じゃないのに劇中の音楽は現代のポップ・ミュージックを流すとことか。

同じ監督でそういうデジャブめいたものを感じるからこそ、余計に同じディカプリオ主演の「ロミオアンドジュリエット」からの年月の隔たり(1996年→2013年)を感じざるを得なかった。いまのディカプリオも十分カッコよろしいんですけど、時の流れは無情というか、ああ人間みな歳をとるんだなということを感じさせられた。


だってこれが


こうなるんですよ。


同じ監督の作品だから余計にディカプリオの経年に思いが至ってしまいました。うん。これも映画の最初から最後までずっと考えていたことだわ。

こんなふうに映画を観ている最中に「考える」ことが多い作品というのは、自分的にはやっぱりその作品にのめり込めていないわけでして、途中何度か「ああ、やっぱりアフターアースにしとけばよかった」と自分の選択ミスを反省してました。

映画が終わってパートナーにどうだったか感想を聞くと「めっちゃ良かった!DVD買って手元に置いておきたい系かも」という自分とは全く逆の反応。「ギャツビー(ディカプリオ)、かわいそう・・・。あのデイジーとか言う女、最悪やな」と、ずいぶん満足のご様子だったのでこれはこれでアリだったのかもしれません。(このヒロインもね、もうちょっと美人持ってこいよ!と僕は映画を観ながら心の中で毒づいてました)

というわけで、この「華麗なるギャツビー」。これから観に行かれる方にはあまり参考にならない情報でした。

そうそう。本編が始まる前にちょっと前に話題になっていた来月公開予定のジブリの「風立ちぬ」の予告が流れてました。これがめちゃくちゃいいんですよ。うっかり予告を観ただけで涙が出て来ました。ユーミンの曲が重なってもう大変なことになってましたよ、僕。関東大震災の話も盛り込まれているようでしたけど、やはりこないだの震災に対してのジブリからの何かしらの回答めいたものがあるということなんでしょうか。公開が待ちきれないです。

コメント

非公開コメント

LINE@

友達登録していただくとLINEでブログの更新情報をお届けします。


友だち追加数

 

最近の人気記事です

自己紹介です


34歳男子。ネザーランドドワーフと34歳女子と3人で同棲中。好きなモノは、タイ料理、カキピー(わさび味)、海外SF、ゾンビ映画、村上春樹、野宿、スパイ、自分。ブログは半径100メートル以内の出来事を忘れないようにメモっています。新卒で入ったB2B系広告会社の営業を皮切りに、Webライター、マーケッター見習い、Web広告屋、CRMマーケッターを経て、現在はダイレクトマーケティング・コンサルタントという肩書きのもと、とある通販コスメのECサイトを成功報酬モデルでプロデュース中。未知のビジネス課題をクライアントと一緒になって解決するお仕事が多いです。裏日本の豪雪、酷暑地帯出身。手先器用、口先不器用。新大阪在住。

好きな言葉です

・チャンスは不可能の顔をして通り過ぎる
・The world is mine.
・好奇心