酒場童貞

性分として飽き症なので、仕事もプライベートも基本スピリットとして新しいことに挑戦するということを心がけている。行ったことがないところに行く機会があれば行きたいし、新しいものが出来たらとりあえず試したくなる。

それでも34にもなると“初めて”という体験をすることが徐々に減ってきている。そんな徐々に狭まりつつある僕の処女性のなかで、手付かずのまま残されていたのが一人で酒場に繰り出すこと。

常習的に酒を飲むようになって2年。酒を飲むのは自宅か居酒屋がメインで、いわゆるバー、スナックの類に、一人で出かけたことがない。

そんな僕が、今日ついに酒場童貞を卒業した。

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先日、一人焼肉のススメみたいなことを書いたけど、一人焼肉は何も躊躇するところがない。にもかかわらず、一人酒場はものすご〜〜〜〜く、心理的ハードルが高い。

一人の夜は何度も何度も今夜こそはあの店のドアをくぐり抜けようと意を決するのだが、いつも店の前で「やっぱ家帰って飲も」と意気地なしの僕は諦めてしまう。

思うに、何を僕は怖がっているのか、つきつめて考えてみると、知らない人とのコミュニケーションを恐れていたようだ。

一人焼肉に何も心理的ハードルを感じないのは、それが基本的に一人で牛丼屋に行くことの延長でしかなく、他者とのコミュニケーションを必要としない場であるから、僕自身もハードルを感じていなかったのだ。

いっぽうで一人酒場はそもそもの目的がコミュニケーションにある。なぜ一人で酒場に行きたいのかと言うと、決してウマイ酒が飲みたいとかそういう欲求があって行きたいわけではない。そこでの知らない人との出会いを求めて行きたくなっているわけなので、コミュニケーションを怖がっている限り、そもそもの目的が達成されない。

酒場でのコミュニケーションは、僕が毎日読んでいるこのブログ(おっさん一人飯)に触発された。そうそう、こういうのがしたいんだよねと、このブログを読むたびに一人酒場へ期待が膨らんでいった。


僕は、別にそれほど人見知りではもなく、どちらかと言うと人見知りしないほうだ。なのに、何を俺を躊躇しているのか?

もっと深堀りしてみよう。

何を怖がっているのか?

あのドアの向こう側では、どういうった種類のコミュニケーションが繰り広げられているのかわからない。コミュニケーションを拒絶されるかもしれない。

ドアの向こう側のコミュニケーションルールが分からないため、僕は一步を踏み出せずにいたのだ。

だから、これまで入ろうとして入れなかった店も、まずはお店の情報をネットで調べて、自分を受け入れてくれる可能性、もしくは拒絶される可能性がないか探ったりしてしまっていた。

今日意を決して入った店についても、店の前を10メートルほど通り過ぎてからiPhoneで検索して、店のスタイルを確認してから入った。(おお、なんということだろう。もう僕は新しいことをする前にはネットで調べてからではないと行動を起こせない人間になってしまっているようだ。ザッツ、いまどきの若者。いや、もう若者じゃないか)

外から受ける店の雰囲気は、たぶん自分の趣味に近そうな感じがしていた。ネットでその場で調べた情報によるとロック好きが集まりそうなイメージ。(FacebookページにDavid Bowieのアルバムジャケットの写真があがっていたのも気にいった理由の一つ)


よし、この店にしよう。

今夜こそ酒場童貞を捨てるのだ。


それでも一度ぐるっと店のまわりの道路を一周して心を落ち着かせてから覚悟を決めてドアを開けた。

ドアの向こうはどうだったかって?

期待していたとおりの世界がそこにはありました。
そして今まで躊躇していた僕が何だったのだろうかと馬鹿みたいに思えてきた。


何はともあれ、これでどんな店でも一人で入れそうな自信がついた。

ほんと、初体験ってどの初体験も一緒だね。
まったく。

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34歳男子。ネザーランドドワーフと34歳女子と3人で同棲中。好きなモノは、タイ料理、カキピー(わさび味)、海外SF、ゾンビ映画、村上春樹、野宿、スパイ、自分。ブログは半径100メートル以内の出来事を忘れないようにメモっています。新卒で入ったB2B系広告会社の営業を皮切りに、Webライター、マーケッター見習い、Web広告屋、CRMマーケッターを経て、現在はダイレクトマーケティング・コンサルタントという肩書きのもと、とある通販コスメのECサイトを成功報酬モデルでプロデュース中。未知のビジネス課題をクライアントと一緒になって解決するお仕事が多いです。裏日本の豪雪、酷暑地帯出身。手先器用、口先不器用。新大阪在住。

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